1.材料
原材料は、Brass/Bronze/Silverの3種類に分類されています。各材料は機種別に配合され、優れた特徴を持ち、約30mのロール状に束ねストックしています。
製造工程
ベル、1番管、2番管、ネック等を溶接、加工し、トーンホールの引き上げ、本体全てに関するチェックをして、次の工程に引き渡します。
原材料は、Brass/Bronze/Silverの3種類に分類されています。各材料は機種別に配合され、優れた特徴を持ち、約30mのロール状に束ねストックしています。
継ぎ目を隙間なく合わせ、約1,000度の熱で継ぎ目を溶かして溶接します。
溶接した部分は、溶けてデコボコしているので、ハンマーで叩いて滑らかにします。
型に管体を入れ、管体より少し小さい穴の開いた鉄板に機械を押し込みます。それにより管体のテーパーに合わせ、鉄板の穴が広がり、管体が型に押し当てられ成形されます。
数種類のヘラを使い分け、回転している管体に押し当て、機械で成形出来ない部分を成形します。
成形し磨かれた管体を型にセットし穴を開けていきます。
ハンドルを回すと、中に入っている円型のパーツが引き上げられ、トーンホールが立ち上がります。
トーンホールは音程に最も影響を与える部分なので、一つ一つ丁寧に加工します。
熱を加えて、金属組織を整え、響きを均一化させます。
プレス機を使い、抜いた物を切削加工、溶接して全ての部品を作ります。工程数の多い物では、1個のパーツが出来るまでに約10工程もかかります。
サックスのキーや本体になる部分を、プレス加工により打ち出します。打ち出される材料は厚みだけで約10種類以上になります。
プレスによって打ち抜かれたパーツは、穴あけ、曲げ、絞りなどの工程によって作られていきます。
プレス加工した各種パーツを多種多様の刃物で削り、多くの工程を重ね形成していきます。
各パーツを作るためのプレス型。一つのパーツを作り上げるためには数種類の型を使うため、2,000種類以上の型を使用します。
NC旋盤(数値制御された旋盤)で、大きさや加工の異なるポストをミリ単位の精度で精密に作り上げていきます。
銀ローを使い、パイプにタンポ皿等の部品を溶接することで、約120種類以上のパーツに仕上げていきます。
加工を終えた約400種の部品が、資材置き場にストックされています。
本体にポストを付け、キーを合わせます。キーを合わせる作業は、最終の組立をスムーズに行うための、とても大切な作業です。
約400℃の熱で管体にポスト(支柱)をハンダ付けしていきます。
一番管とベルをハンダ付けします。この工程において、サックスの原型が完成します。
組立て(取付)工程において、組易く緩みの精度を上げるために仮組みを行います。又、錆口付けの不具合、キーの不具合をチェックします。
手彫りの美しさを尊重し熟練した職人により丁寧に彫り上げていきます。
ポスト付け終了後、薬品につけて余分なハンダを除去した本体と、合わせ終わったキーを1セットにしてバフ(布)で磨き、ラッカーを吹き付ける作業です。
全てのキーと本体は塗装の前に“バフ”掛け作業にて研摩します。
研摩剤をつけ下磨きを行い、段階的に柔らかいバフを使い仕上げます。
ラッカー塗装の前に超音波洗浄をし、油分や残った研磨剤をきれいに落とします。
ラッカーを吹き付け、その後炉に入れて焼付けします。
先程とは見違えるように本体もキーもピカピカに仕上がっています。タンポ、コルク、フェルト等を貼り終えて、いよいよ組立です。
ここでキズをつけてしまうと、製品にならないため、より一層の注意が必要となります
ラッカー塗装が終わったキーに、タンポ、コルクを貼ります。タンポの接着剤は溶解温度の異なった、3種類の物を使っています。コルクは、組立後にバランスの狂いが少ない圧縮コルクを使っています。
楽器にキズを付けないようにプロテクトテープを貼り、組立をしていきます。まず右手のキーから組み立てられ、順番に左手、サイドキーと進んでいきます。
ライトを使って息漏れがないようにタンポの調整をしていきます。
ベルが取り付けられ、最後に左手小指の最低音のキーを組立て、調整をして完了です。
全て組み上がった状態で最終検査をします。キーのバランスやスプリングの調整をして、ネックをあわせて完成です。