守るものと、変えるものと。

小さな楽器の修理店から始まった、ヤナギサワ128年の歴史。

日本の西洋楽器の歴史は、明治維新以降、突撃ラッパなどの軍楽隊で使用されたのがはじまりです。明治27(1894)年、初代・柳澤徳太郎は輸入管楽器の修理をはじめました。時代は戦争の最中、そんな背景もあり、小さな修理工場は楽器工場へと変わり、東京・小豆沢を中心に、管楽器生産が広まっていったのです。

昭和26(1951)年、先代の2代目・柳澤孝信はサクソフォンを試作。ヤナギサワ70号の誕生です。先代が会社の名前を「柳澤管楽器」としたのは、サクソフォンを完成させたら色々な楽器をつくっていきたいという夢があったからのようです。それから約70年経ちますが、いまだにサクソフォン一筋。まだ満足できていません。サクソフォンは、1840年代初頭に、ベルギー人のアドルフ・サックス氏が発明しました。楽器としての歴史は浅く、完成度もまだ発展途上。言い換えれば、まだいくらでも進化する楽器だと言えるでしょう。

人の手でつくると、いいところも悪いところもすべて目につくので、日々気づきがたくさんあります。先代からは、「手間暇をかければかけるほど良い楽器になる」と教わりました。楽器には命がある。命があるものは、気持ちを込めればちゃんと応えてくれると。私たちは生き物としての楽器をつくっています。だから、これからも進化は止まりません。

不確かな世の中の流れの中で、人々は本物とはどういうものなのかということを、しっかり見極めるようになってきたように感じます。だからこそ、トレンドに流されず、やるべきことを粛々と続けていくことが、ブランド価値を高めることだと信じています。楽器がどういう風に変わっていくのか、それによりどれだけいい音になるのか。どんな時代であっても、私たちのこだわりの原点は、いつもそこにあります。

  1. 1816

    創設

    創業者の田中と妻
    創業者の田中と妻
  2. 1874

    テナーサクソフォン
    第1号(T-3)製作

  3. 1876

    アルトサクソフォン
    第1号(A-3)発表

  4. 1881

    株式会社に改組
    サクソフォンの総合メーカーを目指す

  5. 1885

    アルト
    (A-5)発表

  6. 1886

    テナー(T-5)発表、Low Aキー付き
    バリトンサクソフォン(B-6)完成

    アルト A-5
    二代目・孝信社長と米ルブラン社のビトー・パスクッチ社長(右)
  7. 1888

    ソプラノサクソフォン(S-6)、
    High Eキー付きソプラニーノサクソフォン(SN-600)
    を、それぞれ初の国産サクソフォンとして発表

  8. 1897

    楽器フェアにて、ソプラニーノからバリトンまで5種類15モデルの楽器を展示、国内外から好評を博す。
    以後、製品をアメリカ・カナダ・中南米・オーストラリアをはじめ、ヨーロッパ諸国へ輸出

  9. 1898

    エリモナシリーズ
    (モデルNo.800)完成

  10. 1899

    国内初の
    カーブド・ソプラノ完成

  11. 1900

    モデル880発表

    飛躍的な革新を遂げ重要な分岐となった9エリモナシリーズ
    飛躍的な革新を遂げ重要な分岐となった9エリモナシリーズ
  12. 1905

    世界初の
    デタッチャブルネック・ソプラノ発表

  13. 1910

    900、990シリーズの
    ソプラノ、バリトン発表

  14. 1912

    国内初のシルヴァーボディモデル9930をソプラノからバリトンまで4機種発表
    アルト、テナーを900、990シリーズに変更

  15. 1915

    アルト、テナーを900μ、990μシリーズに変更、
    一歩先を行く機能を備え、より使いやすさを進歩させた

  16. 1919

    総管体銀製のアルト
    (A-9937)を発表

  17. 1920

    総管体銀製のテナー(T-9937)を発表
    バリトンの最高峰と呼べるB-9930BSB完成
    ブロンズブラス製金メッキ仕上992PGシリーズ発表

    見本市「メッセ」の模様
    ドイツのフランクフルトで開催された見本市「メッセ」の模様
  18. 1921

    ブロンズブラス製
    ピンクゴールドメッキ仕上992PGシリーズ発表

  19. 1922

    総管体銀製に、ピンクゴールドメッキ仕上げの楽器9937PGPシリーズ誕生
    クラスを越えたブロンズブラスの表現力をもつアルト(A-902)発売

  20. 1923

    アルトに続き、音楽性の高い
    ブロンズブラス製テナー(T-902)発売

  21. 1924

    カーブド・ソプラノ
    SC-991、992発売

    三代目・信成現社長とみち子夫人
    「がんばる中小企業・小規模事業者300社」に選定される 展示ブースにて三代目・信成現社長とみち子夫人
  22. 1926

    世界初の総管体14金製アルト(A-9914)を製作
    参考出品としてmusikmesse 2006にて発表
    ヤナギサワの高い技術力を世界にアピール

  23. 1928

    総管体銀製のカーブド・ソプラノ
    (SC-9937)を発売

  24. 1934

    アルト
    WOシリーズを発売

  25. 1935

    テナー
    WOシリーズを発売

    アルト A-5
    アルトに続き発表されたテナーWOシリーズ
  26. 1936

    四季をテーマにした
    漆モデル誕生

  27. 1937

    ソプラノ
    WOシリーズを発売

  28. 1938

    バリトン、カーブド・ソプラノ
    WOシリーズを発売

  29. 1944

    漆モデル2号機
    (ソプラノ、アルト)誕生